投資における複利効果

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複利効果とは

投資では必ず聞く複利ということばですが、複利とは運用して得た利息や収益金を再投資し、運用効果を高める方法です。

利息に利息がついて雪だるま式に利益が増えていきます。例えば100万円を年利6%で運用すると1年目には60,000円の運用益がもらえます。

60,000円をそのまま再投資すると2年目は106万円の6%、63,600円の運用益がもらえます。1年目の1.06倍です。

さらに3年目は112万3600円の6%で67,416円の運用益になり、トータル1,191,016円で1年目と比べると1.19倍になります。

1年目と比較して、4年後は1.26倍、7年後は1.50倍、12年後には2.01倍の資産に増えています。

72の法則

複利の場合、72を運用利回りで割ると試算が2倍になるまでの年数がわかります。

6%の運用利回りであれば72÷6=12で12年運用すれば資金は2倍になります。

12%の運用利回りで36年運用できたとすると6回資産が2倍に増えるタイミングがあることになります。100万円の資産であれば100→200→400→800→1600→3200→6400万まで増えるという事になります。

6%であれば3回しかタイミングがないので800万ですね。

アメリカ株価の利回りが6~12%で推移しているので将来も同様であれば100万円は36年後に800~6400万円になっているという事です。

利回りの違いで同じ年数でも金額に大きな違いが出ましたが、ETFに投資するなら利回りについては操作することはできません。最小の値を目安に投資を行い、最大に近くなるほど運が良かったと思って運用計画をします。

複利効果は長期投資で効果を発揮する

複利は利益がさらに利益を増やしていくため、長く続けるほど投資額より利益による利益(複利)が大きくなります。

老後の2000万円問題というのが一時期話題になりましたが、年利6.8%で運用できるとして65歳までに2000万を用意するのに毎月の積立額がいくら必要か年齢別でみると

年齢積立期間毎月の積立額積立額合計
2540年8,000円3,840,000円
3530年17,000円6,120,000円
4520年39,300円9,432,000円
5510年116,500円13,980,000円
2000万円貯めるのに使える運用期間と投資金額

25歳から積立運用していれば毎月8,000円の積立額でトータル金額も400万円弱となりますが、55歳から2000万ためるにはトータル1400万必要になります。1000万円の投資金額の差は30年という運用期間にお金がお金を稼いでくれているのです。

100万円は6.8%で運用できれば追加投資なしでも60年後には5000万円、70年後には1億円、81年後には2億円に増えます。

毎月2万円を積立運用していけば50年後には1億円になります。40年で達成したければ毎月4万円の積立が必要です。30年なら8.5万円、20年なら19.5万円10年なら58万円です。

運用期間毎月の積立額積立額合計
50年20,000円12,000,000円
40年40,000円19,200,000円
30年85,000円30,600,000円
20年195,000円46,800,000円
10年580,000円69,600,000円
1億円貯めるまでの期間と投資額

若くて給料が低いから投資にかけるお金がなくても若ければ時間があります。運用期間が長くなるほど少ない投資額で目標達成できることになります。

なるべく早く始めることが少ない投資で最大限の利益を得るために必要なことです。元々お金持ちだった人か成功した人しかミリオネヤにはなれないわけではありません。50年間、毎月2万円の積立投資を続けるだけで誰にでもミリオネヤになれる可能性はあるのです。

運用期間(お金が働く期間)が短くなれば投資金額を増やす必要があります。なるべく早く始めましょう。

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この記事を書いた人

愛知県在住 個人自営業

80歳を過ぎても働ける業種ではあるものの、一線で働けるのは55歳までと感じ、それまでに金銭的自由を得ようと44歳からFIREを目指す。

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